こんな疑問に答えます。
- 週齢・月齢ごとのごはんのあげ方は?
- フードを切り替えるタイミングは?
子猫を飼いはじめるとき、一番心配なのがごはんのことですよね。この記事では、子猫のごはんのあげ方について解説します。
適切な量・回数のごはんは、子猫の健康維持に必須。意外と知られていない注意点もあるので、はじめて子猫を迎え入れる飼い主さん必見ですよ。
子猫のごはんのあげ方【量や回数は適切に】
子猫のごはんのあげ方でキーワードとなるのが「少量頻回」。
子猫は人間の赤ちゃんより約15倍も速く成長すると言われていますが、その早さゆえに消化器の成長が追いつかない場合も。
子猫にごはんをあげるときは、なるべく消化器への負担を減らすということを意識するとよいです。
では、これをふまえて具体的なごはんのあげ方をみていきましょう。
生まれてから3週齢まで
母猫がいれば初乳を、母猫がいない場合は子猫用ミルクを与えましょう。
母猫がいる場合
生まれたての子猫にとって、最適なごはんは母猫の初乳です。
初乳には免疫グロブリン(Immunoglobulin:Ig)という物質が含まれており、これを子猫が取り込むことで免疫力を高めます。
母猫がいる場合は、できるだけ初乳を与えるようにしましょう。
母猫がいない場合
とはいえ、子猫を譲り受けたり、場合によっては生まれたばかりの子猫を引き取るケースもありますよね。このように母猫がいない場合は子猫用ミルクでもOKです。
市販の子猫用ミルクを人肌(36~37℃)に温めてスポイトあるいは子猫用哺乳瓶で与えます。
回数は1時間おき、または頻繁に。ミルクはその都度作ります。
量は商品ごとに異なるので、パッケージに記載の分量を必ず守りましょう。
生後4~5週齢
高脂肪・高タンパクの子猫用ミルクで育てます。
子猫は成長が早いわりには消化能力が未熟。少量でも十分な栄養を摂取できるように、ミルクは高栄養なものを選びましょう。
また、5週齢くらいになると自分で皿から飲めるようになります。ここまで成長したら、ミルクに加えて離乳食(子猫用フード)を与え始めます。
生後6~8週齢
子猫用ミルクから子猫用フードへの切り替え時期です。ミルクの量を徐々に減らし、その分だけ子猫用フードと水の量を増やしていきます。
いきなり切り替えると子猫のからだに大きな負担となるので、1~2週間かけてゆっくりとシフトしていきましょう。
6~8週齢で離乳完了することが理想的です。
生後2~3か月
この時期は食欲旺盛ですが、まだ胃が小さく一度にたくさん食べられません。栄養価の高い子猫用フードを1日3~6回に分けて与えましょう。
パッケージに子猫の体重ごとに1日の食事量が記載されています。これを3~6回に分けて、時間を空けて与えます。
- 生後4か月まで:1日5~6回
- 生後6か月まで:1日3~4回
- 生後6か月以降:1日2~3回
子猫用フードは1歳まで与えてOK!
子猫が1歳に近づいたら、徐々に成猫用フードへ切り替えましょう。このときもいきなりフードを変えるのではなく、時間をかけてゆっくりとシフトしていきます。
子猫用フードの量を少しずつ減らし、成猫用フードの量を増やしていきます。1~2週間かけて切り替えることで、子猫のからだへの負担も減らすことが可能です。
まとめ:子猫のごはんは量と回数をしっかり守ること
子猫のごはんのあげ方を、簡潔にまとめます。
- 生後3週齢まで:母猫の初乳または子猫用ミルク
- 生後4~5週齢:離乳食を与え始める時期
- 生後6~8週齢:子猫用フードに切り替える時期
- 生後2~3か月:少量頻回で栄養価の高い子猫用フードを
- 生後6~12か月:ごはんの回数を徐々に減らす
ごはんの量と回数をしっかりと守り、子猫の健康維持につとめましょう。