犬のうんちが黒いときは要注意!?黒色便(メレナ)の原因を解説。

犬のうんちが黒いときは要注意!?黒色便(メレナ)の原因を解説。
飼い主さん
うちのワンちゃん、うんちがまっくろだ!昨日まではそんなことなかったのに…。なんか変なもの食べたかな?心配だ~。黒いうんちって大丈夫なの…?

こんな疑問に答えます。

【記事の内容】

  • 犬の黒色便(メレナ)の原因とは
  • 犬のうんちが黒いときの対処法

「うちのワンコ、うんちがいつもより黒い気がする…」

こんな経験ありませんか?

犬のうんちが黒いのは、多くの場合からだの不調が原因です。

この記事では、黒色便(メレナ)の原因と対処法について解説。

犬の飼い主さんは参考にしてみてくださいね。

「犬のうんちが黒い…」黒色便(メレナ)の原因は?

「犬のうんちが黒い…」黒色便(メレナ)の原因は?

犬のうんちが黒いときは、からだの不調が原因となっている場合が多いです。どうして黒色便(メレナ)が見られるのか?まずはここから解説していきます。

うんちが黒いのは消化された血液が便として排出されるため

犬のうんちが黒い原因として、真っ先に頭に浮かぶのが「血液の混入」。

胃や食道などの上部消化管で出血があると、消化された血液が便として排出されます。このときのうんちは、べちゃべちゃとした水溶性の下痢~軟便。

まれに黒いものを食べたり飲んだりすることで、うんちが黒くなる場合もありますが、その場合はしっかりと形のある固形便です。

うんちの「かたさ・やわらかさ」も重要なポイントです

黒色便(メレナ)の原因一覧

黒い色で、タール状の便を「メレナ」と呼びます。メレナ(黒色便)の原因は次の通り。
(※ちなみにタールとは、石炭を乾留してつくる黒いねばねばしたもの。防腐剤や塗料として使われる)

異常があるところ等 具体的な原因
血液の嚥下 鼻出血、喉からの出血
食道 腫瘍
胃の炎症、胃潰瘍、腫瘍
上部消化管 炎症性腸症、十二指腸潰瘍、腫瘍、寄生虫
消化管の虚血 ショック、捻転、重積
薬剤 ステロイド剤、非ステロイド剤
その他 血液凝固不全(DIC)、膵炎

もちろん、これがすべてではありませんが、ざっくりあげるとこんな感じ。

実際には、胃や食道などの上部消化管からの出血が原因となることが多いです。

大量出血により命にかかわる重大な疾患になっている可能性もあるので、黒いうんちが見られたときは注意が必要。

【参考】小腸性下痢と大腸性下痢の鑑別法

犬のうんちが黒いとき、必ず考慮しなければならないのが小腸性の下痢。

犬の下痢には「小腸性」と「大腸性」の2種類があって、それぞれ異なる特徴があります。

徴候 小腸性 大腸性
うんちの状態 軟便~水様 軟便~やや形あり
うんちの量 増えることが多い 変わらない、もしくは減る
うんちをする回数 増える とても増える
しぶり(※) みられない みられる
血液混入 黒色便(メレナ) 血便
粘液混入 みられない みられる
体重減少 みられる まれにみられる
嘔吐 症状による 症状による

(※「しぶり」とは、腹痛があり、しょっちゅう便意があるにもかかわらず、うんちが出なかったり、出たとしても少量である状態のこと)

犬のうんちが黒いときは、小腸性下痢の可能性が高いです。小腸性下痢では、栄養分・水分の吸収が不十分となり、早急に対応しないと痩せ細ってしまいます。

下痢が長引くと犬は衰弱します。早めの対応を!

犬のうんちが黒いときは要注意!

犬のうんちが黒いときは要注意!

さて、ここからは黒色便(メレナ)の危険性とその対処法について解説します。

黒色便(メレナ)は命にかかわることもある

犬のうんちが黒いときは、想像以上に大量出血している場合が少なくありません。特に気をつけたいのが悪性腫瘍や血液凝固不全(DIC)などの命にかかわる重篤な病気。

今まで普通のうんちだったのに、突然まっくろなうんちが見られるようになったときは要注意。

「ある日突然、黒いうんちが…」こんなときは、どこかで出血している可能性が高いです

うんちが黒いときの対処法

黒色便(メレナ)の原因はさまざまで、飼い主さんが目で見て判断するのは難しいです。できるだけ早めに、近くの動物病院で検査するべきだと思います。

獣医さんに診てもらって、「どこから出血しているのか?」を特定することが、治療への第一歩。

食べ物にも気を使うべき

犬のうんちが黒いときは、あたえる食べ物にも気を使いましょう。

特に小腸性下痢の場合は、腸管粘膜の二糖分解酵素の活性が落ちており、二次的に乳糖不耐症を示すことが多いです。そのため、犬が下痢のときは基本的に乳製品を避けるべき。

黒色便(メレナ)の治療法

黒色便(メレナ)は迅速な診断・治療が必要となる場合が多いです。

高齢の犬では腫瘍が多く、若齢の犬では腸重積や異物などを考慮します。また、口や鼻からの出血は見落としやすい原因の一つなので注意が必要。

まとめ:犬のうんちが黒いときは早めに動物病院へ

まとめ:犬のうんちが黒いときは早めに動物病院へ

記事の内容を簡単にまとめます。

  • 犬のうんちが黒いときは出血の可能性大
  • どこから出血しているか?見極めが大事
  • 心配であれば出来るだけ早く動物病院へ

必ずしも重篤な病気にかかっているとは限りませんが、黒色便(メレナ)は危険な場合が多いです。早期発見・早期治療につとめましょう!