
猫ってほんとによく寝る動物ですよね。
猫好きの飼い主さんであれば、「もっと遊びたいのに…」なんて思ったこともあるでしょう。
本記事では、猫の睡眠時間が長い理由を説明します。
さらに記事の後半では、最近の猫たちのお昼寝事情も解説。
人と暮らすようになってから、ネコちゃんたちの暮らしぶりも変わりつつあるようです。
猫の睡眠時間はどれくらい?
「睡眠時間が長い動物」と聞くと、まっさきに猫を思い浮かべる人も多いですよね。
猫は実際にどれくらいの時間を睡眠に費やしているのでしょうか。
1日の3分の2を寝て過ごす
猫の睡眠時間は成猫で14~15時間、子猫や高齢の猫では20時間と言われています。
成猫の場合で1日のおよそ3分の2。子猫や高齢の猫では、それ以上の時間を睡眠にあてているという計算に…!
「寝る子・寝子」が語源と言われるのも納得ですね。
他の動物と比べるとこんなに違う!
睡眠時間がいかに長いか、他の動物と比較すると一目瞭然。
動物名 | 1日あたりの睡眠時間 |
---|---|
キリン | 20分 |
ゾウ | 2時間 |
ウシ | 3時間 |
ウマ | 3時間 |
犬 | 13時間 |
ライオン | 15時間 |
一般的にゾウやキリンなどの草食動物は睡眠時間が短いです。これは長時間の睡眠をとることで、肉食動物に食べられてしまうリスクが高まるため。
これに対して、肉食動物は「省エネ」で暮らしています。たっぷり寝て体力を温存し、狩りで本領を発揮できるように備えているんです。
猫の睡眠時間が長い理由とは?
猫はトラやライオンと同じ肉食動物。
とっさの動きに対応するために普段はエネルギーを温存しています。
猫は余計な体力を使いたくない
外敵もいない平和な室内で、はたして緊急事態などあるのだろうか?と思ってしまいますが、「余計な体力を使わない」というのは猫の本能に刻み込まれており、そう簡単には変わらないみたい。
長い間、シビアな野生環境で生きてきた猫には、いまだに「野生動物」の一面が色濃くみられます。
猫が人と暮らすようになったのは最近のこと
2007年の『サイエンス』誌への発表によると、イエネコの祖先は約13万1000年前に生息していた亜種リビアヤマネコであるとされています。
大昔から存在していた猫ですが、人と暮らすようになったのは、わずか9500年前。
長い歴史を見てみると、平和で快適な暮らしができるようになったのはごく最近のこと。
猫は本能的には野生動物に近いのかも。。。
病気のサインに要注意!
こんなときは要注意!
猫は痛みがあったり体調がすぐれないときには、それを隠そうとする習性があります。
じっと我慢して動かないので、寝ているものだと勘違いしてしまう飼い主さんも多いです。
なんか変だなと感じたら「本当に寝ている?」「おびえた目をしてないか?」などをチェックしましょう。
睡眠と体調不良を見極めるコツは?
普段からよく観察していないと、パッと見ただけで体調を見抜くのは難しいです。
怪しいな…と思ったら、睡眠時だけでなく、起きているときの様子もチェックするといいですよ。
- 食欲がない
- 全体的に覇気がない
- 何かを訴えるような目でじっと見てくる
1つでもあてはまれば、体調がすぐれない証拠かも。。。
睡眠時間は伸びている?猫のお昼寝事情
最後に、現代猫の睡眠事情を少しだけ。
人と暮らすようになってから、猫のライフスタイルも変わりつつあるようです。
猫にとって起きる理由がなくなった
野生の猫は起きているわずかな時間で狩りをして餌を手に入れなければならなかったわけですが、現代の猫はわざわざ自分で狩りをする必要がありません。

本記事では学術論文をもとに「猫の睡眠時間は14~15時間」と書きましたが、数年前の記事をあさってみると、「猫の睡眠時間は12~13時間」などと書かれたものが見られます。
猫の睡眠時間が伸びつつあるというのは間違いないようですね。
ただし、寝すぎもよくないので注意
当たり前ですが、寝てばかりでは不健康になってしまいます。
睡眠時間だけでなく、運動する時間も猫にとっては非常に大切。
1日15分くらいは思いっきり遊ぶ時間を設けましょう。
猫も「人間化」している?
猫はもともと夜行性ですが、飼い主である人間は夜に寝ます。
人間の生活リズムに合わせた結果、睡眠時間が以前より増えたのではないか…なんて説も。
まとめ
本記事をまとめると、
- 猫は1日の3分の2を寝て過ごす
- 肉食動物は「省エネ」で暮らす
- 猫の睡眠時間は伸びつつある
こんな感じ。
愛猫と一緒により良い睡眠を!
では、今回は以上となります。
おやすみなさい。。。