この記事では、猫が家出する理由と、脱走したときの対処法を解説します。
さらに後半では、猫の脱走を未然に防ぐために飼い主さんができることを紹介。
ある調査によると、家出した猫の50%は帰ってこないというデータも…
本記事を読むことで、
- 脱走した猫の発見率が高まる
- 家出を未然に防ぐことができる
ぜひ、参考にしてみてくださいね!
猫が脱走(家出)する理由
猫が脱走する理由は、大きく分けて2つあります。
- 好奇心でちょっと外出してみた
- 不本意ながら家の外に出てしまった
猫の性格にもよりますが、ちょっとした好奇心で脱走する場合がほとんど。
どんな理由であれ飼い主さんの準備しだいで防ぐことは可能です。
もう少し詳しく説明しますね。
脱走(家出)の理由その➀|好奇心
室内飼いの猫が脱走するのは、「好奇心でちょっと外に出てみた」というケースがほとんど。
ただ、猫にとって家の外は未知の世界。
知らないものだらけで猫はすぐ不安になり、早く家に帰りたいと思うのが普通です。
もちろん、これには個体差があります。
好奇心旺盛で、どこまでもずんずん冒険してしまう猫も中にはいます。
脱走(家出)の理由その➁|不本意ながら
子猫で多い理由の一つ。
窓から落ちてしまったり、ドアの隙間から外へ出てしまうことがあります。
特に家に迎え入れたばかりの子猫は、どこまでが家で、どこから外の世界なのかちゃんと把握できていません。
そんな右も左も分からない子猫が間違えて外に出てしまうというのは、仕方ないことですよね。
猫の脱走を予防するには、飼い主さんの予防・対策が不可欠です。
猫の帰巣本能について
猫が家出する理由を2つあげましたが、脱走した猫が家のすぐ近くで見つかったということも少なくありません。
というのも、猫には「帰巣本能」というものがあるからです。
動物が見知らぬ場所から、自分の巣に変えることができる能力。猫以外でも多くの動物がこの帰巣本能を備えていると考えられている。
ただ、これには個体差もあって、自力で家に帰れない猫も少なくありません。
人間でも方向感覚に優れた人と道に迷いやすい人がいますよね。
これと同じで、猫の帰巣本能にも個体差があります。
猫が脱走(家出)したときの対処法
猫は基本的に脱走してもそこまで遠くへは行かないので、きちんと探せばすぐに見つかることがほとんど。
意外と近くで見つかることも多いので、家の周辺からくまなく探すことが大事です。
落ち着いて捜索道具を準備
「せっかく見つけたのに、また逃げられてしまった…」
こんなふうになっては元も子もないです。
見つけたらちゃんと連れて帰れるように装備を整えてから探しに行きましょう。
- 大きめのバスタオル
- 懐中電灯
- ちゅーる
- ケージ
- スマホ
捕まえるとき、猫がパニックになって暴れることがあります。
大きめのバスタオルを体全体にかぶせて抱き取るようにしましょう。
猫は車の下、物置の陰、植え込みの中など薄暗いところでじっとしていることが多いです。
日が落ちると見つけにくくなるので、懐中電灯を1つ用意しておくとよいですよ。
長時間外を出歩いた猫はお腹を空かせているかもしれません。
物陰から出てこない猫も、大好きなおやつを見せたら寄ってきてくれるかもしれませんよ。
自分一人でどうしようもないとき、家族や友人に連絡できるように、スマホも忘れずに持っておきましょう。
家の半径10メートルを探す
捜索道具を準備したら、まずは家の周囲を探します。
先ほども述べたように、脱走した猫は家の近くにいることが多いです。
家を中心に半径10メートルくらいを目安に徹底的に探しましょう。
届け出をしておく
猫が脱走してから1日経っても戻ってこない場合は、地元の行政機関などに迷い猫の届け出をしましょう。
- 保健所
- 警察署
- 動物愛護センター
「家出した猫が思いがけない距離を移動していた」なんてこともあります。
そのような場合、猫の飼い主さん一人で探すのは無理があるので、行政機関に協力してもらうと心強いです。
チラシとSNSで情報収集
写真入りのチラシも効果的。
猫好きな人の目に留まると意外な有力情報が得られたりします。
- 猫の名前
- 猫の特徴
- いなくなった場所・日時
- 連絡先
これらを記載して、動物病院やペットサロン、近所のスーパーなどに掲示をお願いしましょう。
また、最近ではTwitterやFacebookなどの活用も効果的です。
こちらはチラシとは違って、即時性があります。
猫が脱走した際は、チラシとSNSの両方を使いましょう。
あっという間に情報が広まり、早く発見できる場合もあります。
アプリやサイトで情報拡散
「ドコノコ」や「PECO(ペコ)」など、迷子探しに使えるアプリもあります。
「ドコノコ」は、ユーザー同士が交流しながら、万が一のときには役に立つ犬猫専用の写真投稿アプリ。
犬猫版インスタグラムみたいなイメージですね。
- 犬や猫が迷子になると、近所のユーザーへ通知が届く
- 迷子情報をやりとりする掲示板を作成できる
- 迷子を捜すためのポスター・チラシを簡単に作成できる
- 普通のSNS感覚でユーザー同士コミュニケーションを楽しめる
「PECO(ペコ)」も概要は似たような感じです。
こちらは無料会員登録しておくと、万が一のときに無料で捜索サポートを受けられます。
- 発見率80%以上
- 事前に登録しておくと捜索費用が0円に
- 登録費・月額は0円
PECO(ペコ)の調査によると、迷子になったペットのおよそ50%は帰ってこないというデータが出ています。
そんな中で発見率80%以上というのは、なかなか信頼できる数字ですよね。
また、捜査費用は通常は10,000円かかりますが、会員は無料になります。
猫の脱走(家出)を予防する方法
最後に、猫の脱走を予防する方法について紹介します。
- フェンスを設置
- 窓や網戸に近づけない
- キャリーバッグはロックしておく
- 無料捜索サービスの使い方を学ぶ
一つずつ簡単に説明しますね。
フェンスを設置
手っ取り早いのが、玄関にフェンスを設置すること。
玄関の内側にフェンスを一つ設けるだけで、脱走を防止できる可能性は格段に高まります。
「にゃんがーど」は猫の脱走防止専門店。
2019年11月29日の時点で、レビュー4.9/5以上と超高評価。(レビュー件数228件)
気になる方は公式サイトをチェックしてみてください!
窓や網戸に近づけない
窓を開けている場所や、網戸だけの場所には猫を近づけないことも、脱走防止につながります。
また、換気窓にも注意が必要。
猫は運動神経がよく、高いところでもひょいっと飛び移ることができます。
脱走を予防するためにも、換気窓の近くには背の高い家具やキャットタワーを置かないようにしましょう。
キャリーバッグはロックしておく
外出時、猫を入れたキャリーバッグはできるだけ開けない方がよいです。
外で開けると、一瞬の隙をつかれて脱走されます。
キャリーバッグを空けるときは、必ず室内に入ってから開けるようにしましょう。
また、キャリーバッグを購入する際は、チャックだけのものは避けた方が無難です。
外からしっかりとロックできるものを選びましょう。
無料捜索サービスの使い方を学ぶ
記事の中盤でも紹介した「ドコノコ」や「PECO」などのアプリをインストールしておくと、いざというときに役立ちます。
実際に、アプリの無料捜索サービスで家に帰れた猫も少なくないです。登録しておいて損はないですよ。
犬猫版インスタグラムみたいな感じで、見ているだけで癒されるというメリットも(笑)
同じ地域の猫好きさんと繋がったり、先輩飼い主さんから飼育方法についてアドバイスをもらったり…。
使ってみたらけっこう楽しかったので、気になる方はチェックしてみてください。
まとめ:猫の脱走(家出)は防げます
猫が家出する理由や捜し方、予防方法などについて紹介してきました。
いろいろお話しましたが、以下の3つができていれば最低限は大丈夫です。
- まずは家の近くから探す
- 脱走防止フェンスを設置する
- 「ドコノコ」「PECO」の迷子捜索サービスを利用
いつまでも幸せな猫ライフをお過ごしください。