オーストラリア森林火災、約30億匹の野生動物が被害

2019年9月から続くオーストラリア森林火災。史上最悪規模と言われる理由とその全貌をまとめました。

オーストラリア森林火災、被害規模は歴史上最悪

オーストラリア森林火災、被害規模は歴史上最悪

2020年7月28日、世界自然保護基金(WWF)オーストラリア支部によると、2019年9月から多発化した森林火災の被害は歴史上、最悪規模になるとのこと。火災の影響を受けた範囲、野生動物の数ともに火災発生当時の予測をはるかに上回る被害となった。

被害を受けたのは1146万ヘクタール

同支部は次のように語る。

現代の歴史で野生動物の災難として最悪規模
(世界自然保護基金オーストラリア支部より)

火災による影響を受けたのは1146万ヘクタール。これは日本でいうと本州のおよそ半分に相当する面積である。それだけ広大な森林がここ数か月のうちに焼失してしまったとは驚きだ。

28億匹以上の野生動物が被害を受けた

2019年9月から続くオーストラリア森林火災では、多くの野生動物が被害を受けた。その内訳は次の通り。

哺乳類 1億4300万匹
鳥類 1億8000万匹
爬虫類 24億6000万匹
カエル 5100万匹

森に生息する動物はもちろん、川や湖にいる動物たちも甚大な被害を受けた。棲む場所を奪われただけでなく、食べ物を探すことさえ困難な状況となった。焼死した野生動物も少なくないが、それ以上に餓死する動物が増え続けていることが問題だ。

オーストラリア森林火災、私たちができることは?

オーストラリア森林火災、私たちができることは?

現地では、世界中のボランティア団体による懸命な活動が続いている。募金で集めた資金をもとに、野生動物の保護や森林の再生に取り組んでいる。もちろん、実際に現地に赴いて復興活動に参加するのが一番だとは思うが、みんながみんなオーストラリアへ行けるわけではない。日本にいる私たちができることは、募金以外にないだろうか?

歴史を学び、後世に伝える

過去から学べることは多い。今回は「森林火災をあまくみてはいけない」というのが重要な教訓になったと思う。火災発生当時は「野生動物の被害は1億匹以上に上る」と予測されていた。ところが実際は、わかっているだけでも28億匹以上の動物が影響を受けている。森林火災のような自然災害は予想できない部分も大きいが、常に「我々の想像を超える被害がでるかもしれない」という危機感を持ち、それに備えた対策をとらねばならない。このことは、今回の森林火災を通して世界中の人が痛感したことであろう。時間はかかるかもしれないが、オーストラリアの美しい自然が戻ってくることを願う。